総合医療クリニック桔梗

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2026/11/02

コラム


息切れ・むくみは心不全のサイン?名張市の循環器内科でできる検査と治療


心不全は、心臓のポンプとしての働きが弱まり、息切れやむくみなどが現れる状態で、診断の中心は血液検査(BNP)と心エコー検査です。名張市・伊賀市の総合医療クリニック桔梗では、循環器内科専門医が保険診療で検査から治療、その後の継続管理まで行っています。

 

この記事のポイント

・心不全は病名ではなく「状態」を表す言葉です。坂道での息切れ、足のむくみ、数日での体重増加が代表的なサインです
・診断は問診・診察に加え、BNP(血液検査)と心エコー検査が中心です。日本循環器学会などのガイドラインでは、外来で心不全の可能性を考えるBNPの目安を35pg/mL以上としています
・治療は飲み薬と日々の生活管理が二本柱です。当院では心電図・胸部X線・心エコーを院内で行い、心エコーは空き状況により初診当日にも受けられます

 

こんな症状はありませんか

「年のせい」「疲れているだけ」と見過ごされやすいのが心不全の症状です。

・階段や坂道で、以前より息が切れる
・夜、横になると息苦しく、枕を高くしないと眠れない
・足首やすねがむくみ、靴下の跡がくっきり残る
・食事量は変わらないのに、数日で体重が2kg前後増えた
・疲れやすく、食欲が落ちている

ご本人は「年齢相応」と感じていることも多く、ご家族が「最近、歩くのが遅くなった」「足がむくんでいる」と気づいて受診につながることも少なくありません。

 

心不全は「ステージ」で考えます

心不全は、ある日突然始まるものではなく、段階を追って進むと考えられています。

ステージA(心不全リスク):高血圧・糖尿病・慢性腎臓病・肥満などがあるが、心臓の異常はまだない
ステージB(前心不全):心臓に異常はあるが、症状はまだない
ステージC(症候性心不全):息切れやむくみなどの症状がある
ステージD(治療抵抗性心不全):十分な治療をしても、重い症状が続く

症状が出る前のステージA・Bから対策を始めることが大切です。高血圧や糖尿病の治療を続けることは、それ自体が心不全の予防にもつながります。

 

どんな検査をするのですか

問診・診察

症状の出方、持病、飲んでいる薬を伺い、聴診で心臓や肺の音、足のむくみ、首の静脈の張りなどを確認します。

心電図

不整脈(特に心房細動)や、心臓の筋肉への負担を示す変化がないかを調べます。不整脈が疑われる場合は、最長7日間記録できる長時間心電図を追加することがあります。
関連記事:【循環器内科】パッチ型長時間心電計「Heartnote®」による検査を開始しました

胸部X線(レントゲン)

心臓が大きくなっていないか、肺に水がたまっていないかを確認します。

血液検査(BNP/NT-proBNP)

BNPは、心臓に負担がかかると心臓から分泌されるホルモンで、数値が高いほど心臓への負担が大きいことを示します。ガイドラインでは、外来で心不全の可能性を考える目安を「BNP 35pg/mL以上、またはNT-proBNP 125pg/mL以上」、心不全の可能性が高い目安を「BNP 100pg/mL以上、またはNT-proBNP 300pg/mL以上」としています。年齢や腎臓の働きでも数値は変わるため、ほかの検査と合わせて判断します。当院ではBNPを外部の検査機関で測定するため、結果は後日のご説明となります。

心エコー検査(心臓超音波検査)

体の表面から超音波を当てて、心臓の動きや大きさ、弁の働きを画面で確認する検査で、痛みはほとんどなく、被ばくもありません。心不全は、心エコーの結果から大きく2つのタイプに分けられます。

・心臓の縮む力が弱まっているタイプ
・縮む力は保たれているものの、心臓が硬くなって広がりにくいタイプ(高齢の方や高血圧のある方に多いとされています)

縮む力は「EF(左室駆出率)」という数値で表し、タイプによって使う薬が変わります。

 

どんな治療をするのですか

薬による治療

心臓の縮む力が弱まっているタイプでは、次の4種類の薬を組み合わせることがガイドラインで推奨されています。

心臓への過剰な負担を和らげる薬:エンレスト(サクビトリルバルサルタン)、レニベース(エナラプリル)、ブロプレス(カンデサルタン)など
心臓の働きすぎを抑える薬(β遮断薬):アーチスト(カルベジロール)、メインテート(ビソプロロール)など
心臓を保護し、むくみを抑える薬:アルダクトンA(スピロノラクトン)、セララ(エプレレノン)など
SGLT2阻害薬:フォシーガ(ダパグリフロジン)、ジャディアンス(エンパグリフロジン)など

縮む力が保たれているタイプでも、SGLT2阻害薬が推奨されています。もともとは糖尿病の薬ですが、糖尿病の有無にかかわらず心不全の治療に使われています。病状に応じて、ケレンディア(フィネレノン)などを組み合わせることもあります。むくみが強い時期には、尿の量を増やす薬(利尿薬)も使います。

いずれの薬も少量から始め、血圧・脈拍・腎臓の働きを確認しながら調整します。自己判断で中止すると症状が悪化することがあるため、気になることは受診時にご相談ください。

生活のなかでの管理

・減塩を心がける
・毎朝、同じ条件で体重を測る(急な増加は受診の目安になります)
・水分の量は、病状に応じて医師と相談して決める
・禁煙・節酒
・息切れが落ち着いていれば、医師と相談しながら適度な運動を続ける

専門医療機関との連携

カテーテル治療や、ペースメーカー・植込み型除細動器などの機器による治療が必要と考えられる場合は、名張市立病院をはじめとする専門医療機関へご紹介し、治療後の通院は当院で引き続き担当します。

 

当院での検査の流れと費用の目安

1. 初診:問診・診察・心電図・胸部X線・血液検査
2. 心エコー検査(空き状況により初診当日も可能です)
3. 後日:BNPなどの結果をご説明し、治療方針をご相談

初診で心電図・胸部X線・心エコー・血液検査(BNPを含む)を行った場合、3割負担で約6,500〜7,000円が目安です(薬代、結果説明時の再診料は別)。いずれも保険診療です。

 

よくあるご質問

Q. 息切れやむくみが気になるとき、何科を受診すればよいですか?
A. 循環器内科が専門です。名張市・伊賀市では、当院の循環器内科で心不全の検査と治療を受けられます。

Q. 心エコー検査は、受診したその日に受けられますか?
A. 空き状況により、初診当日に受けられます。

Q. 健診で「BNPが高い」と言われました。受診したほうがよいですか?
A. 心臓に負担がかかっている可能性があるため、症状がなくても一度ご相談ください。心エコー検査などで心臓の状態を確認します。

Q. 心不全は治りますか?
A. 原因や状態によって経過は異なります。治療によって症状が落ち着き、心臓の働きが回復する方もいますが、多くの場合は治療と生活管理を続けながら、うまく付き合っていく病気です。

Q. 検査や治療は保険診療ですか?
A. 症状や健診での異常があって受ける検査・治療は、保険診療です。初診時の検査の目安は、3割負担で約6,500〜7,000円です。

 

受診のご案内

心不全は、早めに気づいて治療と生活管理を続けることで、症状を安定させやすくなります。次のような方はご相談ください。

・息切れやむくみが続いている
・健診で「心臓が大きい」「BNPが高い」「心電図に異常がある」と言われた
・高血圧・糖尿病・腎臓病があり、心臓のことも気になっている
・ご家族の息切れやむくみが心配

名張市・伊賀市からも、お車で通院いただけます。

ご予約:WEB予約・お電話でどうぞ
診療時間:平日 8:00〜12:00/17:00〜19:00(午後の受付は18:00まで)、土曜 8:00〜12:00
休診日:水曜(第1・3・5週)、日曜、祝日
※最新の診療日は診療カレンダーをご確認ください
駐車場を広く用意しています。お車でのご来院が便利です。

 

担当医師

赤塚医師(循環器内科)
資格:循環器内科専門医、日本医師会認定産業医
専門:循環器内科、一般内科

 
参考
日本循環器学会/日本心不全学会「2025年改訂版 心不全診療ガイドライン」
日本心不全学会「血中BNPやNT-proBNPを用いた心不全診療に関するステートメント2023年改訂版」

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三重県名張市桔梗が丘5番町9街区1812−1
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